われわれの質がたとえば金(きん)であるならば、金として活動しようではないかというのがわれわれの願いなのです。それを銀にしたり、銅にしたりして活動する必要はない。われわれは金であれば金として生きていこうではないか。ダイヤモンドとして生きていこうというようなことを考える必要はない。もしわれわれが銅であれば銅でもよし、銅として生きていこうということであります。

『松下幸之助発言集11』(1969)