日本中には商売をしている人はたくさんいますが、大部分は小売屋さんという立場の人で、大会社というのはごくわずかです。だから、日本人全体の姿を知ろうと思ったら、こういう立場の方がたによく接してこそ世の中を知り、人間がわかり、商売の何たるかを解することもできると思うのです。

わが経営を語る』(1977)