自分の適性に生きて、喜びをもってきょうの日の仕事に徹する――それが勇気のあるひとだとわたしは思うのです。一つのことでも、こんな仕事はという、とざされた考え方もあれば、こんな仕事をすることができると考える、ひらかれた心もある。前者は運命につぶされ、後者は運命に従って運命に優遇されるひとなのです。あなたはどこまでも後者でなければなりません。

若さに贈る』(1966)