松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2016年9月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

 

【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第13期 第1回

志と理念の重要性を再認識

第十三期が九月二十三日、二十四日に始まりました。第一回のテーマは「志を立てる~経営理念の確立と浸透~」。
初回の緊張感が漂う中、当塾塾長・松下正幸が開塾を宣言。続いて、弊社研究企画推進部長・渡邊祐介が最初の講義「松下幸之助 志の軌跡」を行ないました。

二日目は、前日の振り返りに続き、新たにアドバイザーとして加わった元キリンビール副社長の田村潤氏が理念の重要性をコメント。次いで、同じく新たに主幹講師を務めることになった弊社専務・佐藤が「松下幸之助の経営理念について」をテーマに講義をしました。

午後からは特別講師として、かつて松下電器(現パナソニック)副社長やWOWOW社長を務め、近刊『イノベーションは「3+7の物語」で成功する――松下幸之助から学んだ経営のコツ』(弊社刊)が話題となっている、ぴあ社外取締役の佐久間曻二氏が登壇。テーマは「経営理念を日々の活動で生かすことこそが与えられた使命」。

一九六九年に旧西ドイツに赴任していた時、商品が開発中で販売できずにいると、松下幸之助から「松下電器の経営理念を売ってほしい」と言われ、欧州で理念の伝道師たらんと志したエピソードを紹介。また、松下電器退社後は経営不振に陥っていたWOWOWの社長に就任し、理念策定に注力する一方、幹部社員が複数他社からの出向者で占められていた組織において三年で黒字化に成功した話などをしました。

最後はグループ討議。活発な意見交換が行なわれ、充実した第一回となりました。
 

経営セミナー 松下幸之助経営塾

 

 

◆『衆知』2016.11-12より
 

衆知16.11-12