Q2:この幸之助の言葉の○○に当てはまるのは?

「古い老舗に新しい○○」

 (1)理念

 (2)看板

 (3)主人
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解答&解説コラム

 (2)の「看板」が正解です。そして「店の構え」「宣伝」「品質」といったものも同様に新しさが必要だと幸之助は考えました。

 

 では幸之助はなぜこう言ったのでしょうか。自らの事業再建もままならない戦後の混乱期に、PHP研究を開始した幸之助は、人間という存在を超えて、広大な宇宙に視野を拡げるようになりました。人間の幸せ、社会の平和、繁栄を考えるにはまず人間を知らないといけない。しかし人間を知るためには、人間を発生せしめ、包んでいる宇宙をよく知らなければならないと考えたのです。そうして宇宙に存在するすべてが常に変化、流転し、日に新たな姿を生みだしていること、人間も大昔から行きづまることなく進歩・発展し続けていることに気づきます。その姿に限りない繁栄の道をひらくヒントを得て、幸之助は日に新たな姿でなすべきことをなしていけば、商売も経営も必ず成功するものだと説くようになりました。


 お得意先と世間からの厚い信用を得て古くから栄える老舗は、概して立派な家訓や店是店訓をもち、そこに息づく商道徳・商習慣を自らの経営に生かしているものです。そうした老舗の良き伝統の上に立って、過去の体験に縛られず、時代に即した日に新たな思考・行動をとり、進歩し続けることで、老舗は老舗であり続けることができると、幸之助は言いたかったのでしょう。