Q53:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?

昭和41(1966)年元日、飛行機に乗っていた幸之助は、新年がウマ年であることを思い出して、前向きな気持ちになったといいます。その心境を表す言葉は、つぎのどれでしょうか?

(1)「人間万事塞翁が馬」

(2)「天馬、空を往く」

(3)「天高く、馬肥ゆる」

矢印(下).png

解答&解説コラム

 (2)が正解です。

 昭和40(1965)年の大みそか、幸之助はNHK紅白歌合戦の審査員を務めました。終了後、元旦から家を空けたくないと考えていた幸之助はすぐさま羽田空港へ直行し、0時1分発の最終便に乗り込みました。飛行機が飛び立ったちょうどそのころ、昭和41年の新年が静かに明け始めていたのです。幸之助はひらめいてハタとひざを打ちました。

 

 “そうだ、今年の干支は自分の干支と同じウマ年だ。新しい年が明けようとするこの時、ウマ年の自分が天空高く飛んでいる。これこそ天馬空を往くの図ではないか。これは縁起がいい。今年は明るく良い年になるぞ”

 

 このように幸之助は、プラスをさらに大きなプラスに変える発想をしてきたのです。