Q73:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?

昭和33(1958)年5月、幸之助は工場の候補地を視察するため、神奈川県湘南地区を訪れました。その後、同行していた社員たちと昼食をとることにした幸之助は、持参してきたスシ弁当にどのような心配りをしていたでしょうか?

(1)立派な弁当箱に入れて持ってきた

(2)あらかじめ社員それぞれの好みを聞いておいた

(3)味付けを関東風と関西風に分けていた

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解答&解説コラム

 (3)が正解です。

 工場の候補地を視察するため、神奈川県湘南地区を訪れた幸之助は、辻堂工場と蓄電池工場の責任者による案内で、各所を詳しく見て回りました。
 視察を終えると、幸之助は「新橋のスシ屋に注文した握りを持ってきたんや。磯で弁当を食べるのもええやろ」と言って、同行していた4人の社員とともに車で稲村ヶ崎へ向かいました。
 波打ち際にゴザを広げて食べることになり、秘書が弁当を配ろうとしたところ、5つの弁当のうち2つには小さなひもで印がついています。「その2つが関東風の味で君とA君の分や。あとの3つが関西風でB君とC君とわしの分や」。幸之助のこの心配りに社員らは感激しつつ、弁当を味わったといいます。