松下幸之助用語

礼儀作法は潤滑油

 

用語解説

 会社や学校にかぎらず、われわれの生活は、生い立ち、年齢、ものの考え方などいろいろの面で異なる人々との交わりで成り立っている。世の中の動きが早く、どこか殺伐とした雰囲気の今日ではとかく人間関係もギクシャクしがちだが、その人間関係を滑らかにするのが、礼儀作法であると松下幸之助はいっている。

 

 「機械と機械が嚙み合ってゴウゴウと回るとき、潤滑油がなければ火花が散り、機械は早くいたんでしまいます。それと同じように、人間と人間との間にも潤滑油がいると思うのです」

 

 その潤滑油が礼儀作法だというのだ。だから、礼儀作法は決して堅苦しく古めかしいものではなく、共同生活がある以上不可欠なものなのである。