松下幸之助用語

経営は生きた総合芸術である

 

用語解説

 「事業の構想を考え、計画を練り、それに基づき資金を集め、設備を整える。人を得、製品を開発し生産し、人々の用に立てる。こうした活動は連続した創造的な行為であり、そのいたるところに経営者の精神が生き生きと躍動している」。その意味で、事業経営も芸術家の創造活動と同様、無から有を生む創造活動であると、松下幸之助はいう。しかも事業経営には各部門ごとに経営があり、その一つ一つが絶えず変化する社会情勢、経済情勢に即応し、一歩先んじて手を打つ必要がある。その点で経営は、描き終われば完成という絵画などの独立した芸術とは趣を異にしている。つまり「経営は完成のない芸術」「生きた総合芸術である」というわけである。