12/10発売『Voice』2017年1月号に、同誌1980年7月号に掲載された松下幸之助の原稿「最近のアメリカに思う」が再録されました。今般のトランプ現象にも繋がるようなアメリカの強さと弱さについて語った内容です。ご購入の際は、ぜひご一読ください。

内容

一部紹介

自動車戦争の原因は

石油ショックまで、アメリカの自動車産業は、何といっても世界一の実力を誇っていました。アメリカの企業自体、それだけの自負心をもっていたでしょうし、ほかの国々もそれを認めていました。そういう状態を長年保ってきたために、そこにやはり、ある種の安易感というものが生じていたともいえるのではないでしょうか。
他の国々の自動車メーカーが、まさに辛酸をなめつつ苦心して努力していることを察知し、これに対抗する努力を払うことに、いささか足らざる点があったとも考えられます。もてるもの、豊かなるものの陥りがちな安易感というか油断が、アメリカの自動車産業にも生じていたということではないかと思います。
 

本来のアメリカの再現を

今日の世界には、随所に混迷、混乱の様相が見られますが、それは力強いリーダーシップを発揮する国が存在していないことによる面が大きいと思います。世界全体の真の繁栄発展のためには、やはり良い意味でのリーダーが必要です。これまでのアメリカがそうであったように、何か事が起こったとき、力強い指導力を発揮しうる国があってこそ、それぞれの国が約束を守り合うという姿も生まれ、世界の秩序も安定して、平和が保たれていくことになるのだと思います。
 

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2016.12.13