4/10発売『Voice』2017年5月号に、同誌1983年4月号に掲載された松下幸之助の執筆記事「新たな人間観の確立を」が再録されました。「人間は万物の王者」という言葉の真意とは――。ご購入の際は、ぜひご一読ください。

 

内容

一部紹介

人間は万物の王者

私が考える王者というものは、一方においてこの宇宙に存在するすべてのものを支配し活用する権能を有すると同時に、慈しみと公正な心をもっていっさいの人や物を生かし、活用していく責務をも併せ負うものです。「人間は王者」ということの意味は、まさにそこにあるのであって、決してたんなる自己の欲望や感情などによって、恣意的に万物を支配するということではありません。
 

ありのままに容認する

人間として取るべき基本の道、人間道というものについてですが、私はかねてから、お互い人間が万物の王者としての偉大な特質を発揮していくためには、その基本の態度、心構えとして、この人間道をいうものが大切だと考えているのです。それはどういうものかといいますと、要点は二つあります。すなわち、まずお互い人間にとって大切なのは、人間をも含めて万物いっさいをあるがままに認め、容認するということ。次にいっさいのものを容認したうえで、そのものの特質に応じ、それらを適切に処遇していくということの二つです。
 

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人間を考える
 
 
2017.4.19