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若さに贈る
【講談社版】目次
まえがき | 3 | ||
はじめに──青春とはなにか── | 9 | ||
1 | “船場学校”に学ぶ | 15 | |
〈1〉 | 九つの幸吉とん | ||
〈2〉 | 自転車店の幸吉とん | ||
〈3〉 | 土性っ骨の体得 | ||
2 | 打ちこめ | 33 | |
〈1〉 | 許り高き車夫 | ||
〈2〉 | 天国の発見 | ||
〈3〉 | 専門家の姿 | ||
〈4〉 | 一瞬の勝負にかける | ||
〈5〉 | 三日の手伝い | ||
3 | いのちをかけよ | 55 | |
〈1〉 | すべて師たらざるはなし | ||
〈2〉 | ねうちあるお金 | ||
〈3〉 | 小便が赤くなったことがあるか | ||
〈4〉 | 責任にはいのちをかけよ | ||
4 | 適性に立て | 75 | |
〈1〉 | 家康は家康ひとり | ||
〈2〉 | 名利にまどうな | ||
〈3〉 | 自覚と迷い | ||
〈4〉 | この現実を見よ | ||
5 | 現代成功学(1) | 95 | |
〈1〉 | いのちがけの精進こそ | ||
〈2〉 | 長になる道の第一歩 | ||
〈3〉 | あなたの真の魅力 | ||
〈4〉 | 滅びの門 | ||
6 | 現代成功学(2) | 119 | |
〈1〉 | 誠実に誠実に | ||
〈2〉 | 運命を生かす | ||
〈3〉 | 大学を出てからではおそすぎる | ||
〈4〉 | 社会のバック=ボーン | ||
7 | この心がまえ | 143 | |
〈1〉 | 熱意は頭脳に勝つ | ||
〈2〉 | 利を追わない利 | ||
〈3〉 | あてになる存在 | ||
8 | 絶対の責任 | 165 | |
〈1〉 | その重荷こそ生きがい | ||
〈2〉 | その責任はあなたに | ||
〈3〉 | 高度な道徳感覚 | ||
〈4〉 | 対立—調和の一本化 | ||
9 | わたしの人間研究 | 189 | |
〈1〉 | 悲惨からの解放 | ||
〈2〉 | たとえ半歩でも近づこう |
まえがき
このたび、講談社から、わたしがこれまでの体験を通じてわたしなりに得たことを、とくに若いみなさんがたのためにまとめてみないかという、強いおすすめをいただきました。わたしは、この数年間に、すすめられるままに数冊の本を出版し、幸いいずれも思いのほかのご好評をいただいたようで、感謝もし、恐縮もしているのですが、ただ、わたしは、本来は文筆の専門家ではないのだし、本を出すことをあまり好ましいこととは思っていないのです。しかし、たってのおすすめに、あえて出版することにしたしだいです。
わたしのこれまでの体験といいましてもごくかぎられたものです。けれども、わたしが日本人のひとりとして自分なりに生きてきた人生の体験が、今後の新しい日本の繁栄を背負って立つ若いみなさんに、いささかなりともお役に立つならば、まことにしあわせだと思います。
なお、本書の出版について熱心にお世話いただいた講談社の山本康雄氏・渋谷裕久氏に、心からお礼を申し上げます。
昭和四十一年春
京都・真々庵にて
松下幸之助