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著作から見た松下幸之助の世界

思うまま

思うまま 思うまま 思うまま
昭和46年
PHP研究所 刊
A6判(148mm×105mm)
268ページ
平成10年
PHP研究所 刊
文庫判
200ページ
平成22年 新装版
PHP研究所 刊
A6判(148mm×105mm)
288ページ

 

日常折り折りの感慨、人生、社会、仕事に寄せる思い。その独自の人生観に裏打ちされた言葉の数々。

 

PHP Interface PHP研究所

【文庫版】目次

   
まえがき
心を鍛える15
自主的な熱意を   喜んで聞く    心の成長こそ   融通無礙の自在さ  ダムのように   自問自答   物の価値      誤解されたら   自分で自分を   人間の値打ち    見直してみる   豊かな心   一瞬の悟りで
はつらつと生きる25
善意に解釈する   若さ        孫悟空の如意棒   人間を学ぶ     その日のうちに   必要以上の規則   人間は人間     立ち話の会議    意欲   実行してゆく    人間の妙味     素直な認識   人間を中心に    小田原評定     決めこまないで   砂糖の甘さ     進歩は無限     改良   人間の心は     世界と自分
道を定める39
自分一人は     素直な心で      決意   軍師と大将     知識と知恵と     欠点を知って   大事に至れば    常識というもの    神さまも困る   大事小事      悪いことは      中庸   病気になれば    模倣         余裕を持つ   とらわれない    自分自身で      事を始める前に   よきをとり     西郷隆盛の遺訓    必要に迫られて
生かしあう53
任せる       オモテもウラも    他意識   謙虚な心      百万の富以上の    自分のこととして   適格運動の姿    正しい主張も     ときにはムダも   職種と才能     部下に仕える     縁なき衆生は   感謝とこわさ    ほめあう       謙虚な誇り   意欲と失敗     睦みあって      知恵のカクテル   能動的道徳観を
人生を味わう67
人間としての成功  体験         人生の経営者   歩一歩のあゆみ   度胸をすえる     不安を克服して   努力をすれば    人間としての優等生  わかっていても   運命論者ではないが 油断         七人の敵   努力をしても    神仏に祈る      芝居のようなもの   インテリの弱さ   ただひたすらに    成り立つ時期   機会をとらえる   鬼に金棒       本業は本業   天命を待つ     希望に輝く人生    終生勉強
仕事に学ぶ85
アルバイトでも   賢人と凡人      仕事の尊さ   苦労話は      新製品        自主性   自分を雇う     基礎をかためる    説得力を生むもの   こんな境地     欲の調節       土俵に上がって   やり方次第     原因は自分に     身も心も財産も   きょう一日を    行きづまったら
商売にはげむ97
手裏剣投げ     商売というもの    意思の即決   赤い小便      退くことも大事    企業存在の意義   商売の使命     ありがたいのは    精神的加工   商売の姿勢     自分にあわせて    経営のおもしろさ   わが娘の思いで   研究してみたい    勝負ではない   たとえ五個でも   斜陽産業       適正な所産   教えられつつ    政治の技術導入    真のサービス   適正な大きさを
事業を伸ばす113
最高の熱意を    先見の明      追及する   部下        率先する気迫    若さを保つ   新入社員      車の両輪のごとく  実働スペースは   真の合理化     俸給だけでなく   ひきつける魅力   信用を高めるもの  降魔の利剣     大きいことは   改善しても     企業の経営者は   社会に奉仕する   中小企業では    儲ける       自得する   世間に聞く
ともに歩む129
責任はわれにあり   自他相愛の精神   武士の証文   道徳なき姿が     誠意と真心     なすべき人が   世間に対する義務   強ければ      豊かな色   下がるべきもの    法律の改廃     代償   どちらが多い?    景気不景気は    物のありがたさ   社会奉仕の第一歩   わびる       リーダーを盛りたてる   対立と調和      社会的しつけ
明日を築く143
すべてを生かす    諸行無常      寛厳よろしく   戦争と進歩      失敗しても     未来学   創意工夫を      変転進歩      税金の効率   教えなければ     創造力と知恵と   自分を愛すること   人皆党あり      先輩たるものは   一人ひとりが   一切の物は      目をむいて叱られる 適度というもの   価値を高めて     寿命を知って    本質を教える   人類全体の調和
政治を大事にする159
仕事に忙しい人ほど  政治家に魅力を   要望あれば   一人の力       国民に知らせる   民主主義を生かす   追及しあってこそ   政治に関心を    苛斂誅求   宣伝省        政治の権威     アメリカの閣僚   方針の変更      せっかくの機会   政治の生産性   政治家と体力     単独審議というが  伝統の精神   物価を下げるには   一歩先行して    少数の暴力   国全体の立場で    どういう社会に   庖丁なしには   政治研究を      価値あるものは
日本を考える179
世界に貢献を     適度なスピード   相手を知る   十年もたてば     治にいて乱を忘れず 正当に服する   すぐれた素質     この三点さえ    価値ある物を   日本語を大切に    自然を生かす    体質を丈夫に   警察の声       自主独立      日に新た   道路         人材育成の要諦   犬の世界に   農業人口の比率    恵まれた立場    奉仕の気持ちで   千載一遇の好機

まえがき

先年、多くの方がたのご要望もあって、月刊誌『PHP』の裏表紙に毎号書きつづってきている小文を、「PHP道をひらく」としてまとめたところ、思いがけずも三五〇万をこえる方がたのご愛読をいただいた。そしてその後、同じく『PHP』誌所載の「思うまま──身辺雑話」についてもまた、一冊の本にしてはとのおすすめがあって、このほど二百四十八篇を選んで加筆補正したものが本書である。
 内容はいずれも、文字どおり、そのときどきの思うままを書きとどめたものにすぎないが、その一篇一篇に、私なりに、人びとのしあわせを願う思いを多少ともこめたつもりである。前著同様、いささかなりともご参考になるならば望外のしあわせである。

  

昭和四十六年一月
松下幸之助

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