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思うまま
【文庫版】目次
まえがき | |
心を鍛える | 15 |
自主的な熱意を 喜んで聞く 心の成長こそ 融通無礙の自在さ ダムのように 自問自答 物の価値 誤解されたら 自分で自分を 人間の値打ち 見直してみる 豊かな心 一瞬の悟りで | |
はつらつと生きる | 25 |
善意に解釈する 若さ 孫悟空の如意棒 人間を学ぶ その日のうちに 必要以上の規則 人間は人間 立ち話の会議 意欲 実行してゆく 人間の妙味 素直な認識 人間を中心に 小田原評定 決めこまないで 砂糖の甘さ 進歩は無限 改良 人間の心は 世界と自分 | |
道を定める | 39 |
自分一人は 素直な心で 決意 軍師と大将 知識と知恵と 欠点を知って 大事に至れば 常識というもの 神さまも困る 大事小事 悪いことは 中庸 病気になれば 模倣 余裕を持つ とらわれない 自分自身で 事を始める前に よきをとり 西郷隆盛の遺訓 必要に迫られて | |
生かしあう | 53 |
任せる オモテもウラも 他意識 謙虚な心 百万の富以上の 自分のこととして 適格運動の姿 正しい主張も ときにはムダも 職種と才能 部下に仕える 縁なき衆生は 感謝とこわさ ほめあう 謙虚な誇り 意欲と失敗 睦みあって 知恵のカクテル 能動的道徳観を | |
人生を味わう | 67 |
人間としての成功 体験 人生の経営者 歩一歩のあゆみ 度胸をすえる 不安を克服して 努力をすれば 人間としての優等生 わかっていても 運命論者ではないが 油断 七人の敵 努力をしても 神仏に祈る 芝居のようなもの インテリの弱さ ただひたすらに 成り立つ時期 機会をとらえる 鬼に金棒 本業は本業 天命を待つ 希望に輝く人生 終生勉強 | |
仕事に学ぶ | 85 |
アルバイトでも 賢人と凡人 仕事の尊さ 苦労話は 新製品 自主性 自分を雇う 基礎をかためる 説得力を生むもの こんな境地 欲の調節 土俵に上がって やり方次第 原因は自分に 身も心も財産も きょう一日を 行きづまったら | |
商売にはげむ | 97 |
手裏剣投げ 商売というもの 意思の即決 赤い小便 退くことも大事 企業存在の意義 商売の使命 ありがたいのは 精神的加工 商売の姿勢 自分にあわせて 経営のおもしろさ わが娘の思いで 研究してみたい 勝負ではない たとえ五個でも 斜陽産業 適正な所産 教えられつつ 政治の技術導入 真のサービス 適正な大きさを | |
事業を伸ばす | 113 |
最高の熱意を 先見の明 追及する 部下 率先する気迫 若さを保つ 新入社員 車の両輪のごとく 実働スペースは 真の合理化 俸給だけでなく ひきつける魅力 信用を高めるもの 降魔の利剣 大きいことは 改善しても 企業の経営者は 社会に奉仕する 中小企業では 儲ける 自得する 世間に聞く | |
ともに歩む | 129 |
責任はわれにあり 自他相愛の精神 武士の証文 道徳なき姿が 誠意と真心 なすべき人が 世間に対する義務 強ければ 豊かな色 下がるべきもの 法律の改廃 代償 どちらが多い? 景気不景気は 物のありがたさ 社会奉仕の第一歩 わびる リーダーを盛りたてる 対立と調和 社会的しつけ | |
明日を築く | 143 |
すべてを生かす 諸行無常 寛厳よろしく 戦争と進歩 失敗しても 未来学 創意工夫を 変転進歩 税金の効率 教えなければ 創造力と知恵と 自分を愛すること 人皆党あり 先輩たるものは 一人ひとりが 一切の物は 目をむいて叱られる 適度というもの 価値を高めて 寿命を知って 本質を教える 人類全体の調和 | |
政治を大事にする | 159 |
仕事に忙しい人ほど 政治家に魅力を 要望あれば 一人の力 国民に知らせる 民主主義を生かす 追及しあってこそ 政治に関心を 苛斂誅求 宣伝省 政治の権威 アメリカの閣僚 方針の変更 せっかくの機会 政治の生産性 政治家と体力 単独審議というが 伝統の精神 物価を下げるには 一歩先行して 少数の暴力 国全体の立場で どういう社会に 庖丁なしには 政治研究を 価値あるものは | |
日本を考える | 179 |
世界に貢献を 適度なスピード 相手を知る 十年もたてば 治にいて乱を忘れず 正当に服する すぐれた素質 この三点さえ 価値ある物を 日本語を大切に 自然を生かす 体質を丈夫に 警察の声 自主独立 日に新た 道路 人材育成の要諦 犬の世界に 農業人口の比率 恵まれた立場 奉仕の気持ちで 千載一遇の好機 |
まえがき
先年、多くの方がたのご要望もあって、月刊誌『PHP』の裏表紙に毎号書きつづってきている小文を、「PHP道をひらく」としてまとめたところ、思いがけずも三五〇万をこえる方がたのご愛読をいただいた。そしてその後、同じく『PHP』誌所載の「思うまま──身辺雑話」についてもまた、一冊の本にしてはとのおすすめがあって、このほど二百四十八篇を選んで加筆補正したものが本書である。
内容はいずれも、文字どおり、そのときどきの思うままを書きとどめたものにすぎないが、その一篇一篇に、私なりに、人びとのしあわせを願う思いを多少ともこめたつもりである。前著同様、いささかなりともご参考になるならば望外のしあわせである。
昭和四十六年一月
松下幸之助