川上 恒雄
経営理念研究本部 本部長
川上 恒雄(Tsuneo Kawakami)
専門分野
【松下幸之助研究、宗教学、社会学】
経営哲学を含めた近代日本の知の諸潮流と松下幸之助の思想との関係を研究。日本と諸外国における松下理念の認識に関する社会学的研究。
経歴
1991年、一橋大学経済学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。出版局電子出版部(企業研修用ビデオの企画)、出版局編集部(書籍編集)、編集局経済解説部(新聞記者)に勤務。2000年、英国エセックス大学社会学修士。2006年、南山大学南山宗教文化研究所研究員。2007年、京都大学経営管理大学院京セラ経営哲学寄附講座助教。2008年、英国ランカスター大学宗教学博士。同年10月、PHP研究所入社。 2023年10月より経営理念研究本部本部長(松下理念研究部研究部長兼務)、PHP理念経営研究センター首席研究員(2019年4月~)。
現在の活動状況
松下幸之助を軸に、企業経営者の宗教的志向性とその背景を現代宗教学の視点から考察している。
長期的には、より広い複眼的考察、具体的には、(1)近代日本思想における松下幸之助の位置づけ、(2)諸外国の理念志向的企業家との比較、(3)異文化における松下理念の受容に関する比較社会学――などの調査・研究を試みようと考えている。
動画一覧
松下幸之助の死生観3「道徳は実利に結びつく」【肉声・解説】|松下幸之助の経営講話 (2024.5.27公開)
松下幸之助の死生観2「人間の死後と霊魂」【肉声・解説】|松下幸之助の経営講話 (2024.4.29公開)
松下幸之助の死生観1「天地自然の理」【肉声・解説】|松下幸之助の経営講話 (2024.4.8公開)
【解説付き】人間を考える|松下幸之助の経営講話 (2022.9.14公開)
【解説付き】生きがいの多い時代|松下幸之助の経営講話 (2022.1.27)
【解説付き】全身全霊を打ち込む喜び|松下幸之助の経営講話(2021.7.22公開)
主な論文・論考・編著作・講演など
著書
『松下幸之助の死生観』(PHP研究所、2024年2月)
『「ビジネス書」と日本人』(PHP研究所、2012年3月)
論文
「生活規範と中小企業経営――倫理法人会の実践・体験主義」(研究レポート『グローバル時代の新しい日本的経営』、2016年9月)
「松下幸之助の死生観・霊魂観――宗教的背景を理解する一視点」(『論叢 松下幸之助』第16号、2011年4月)
「松下幸之助の健康観――病の経験と世界観をつなぐもの」(『論叢 松下幸之助』第15号、2010年10月)
「松下幸之助と稲盛和夫――その『哲学』の比較」(『論叢 松下幸之助』第14号、2010年4月)
「松下幸之助と生長の家――石川芳次郎を介して」(『論叢 松下幸之助』第13号、2009年10月)
「[研究ノート]松下幸之助の思想的背景はいかに把握されてきたのか――経営学者による研究を中心に」(『論叢 松下幸之助』第11号、2009年4月)
Stories of Conversion and Commitment in Japanese New Religious Movements (博士論文、ランカスター大学、2008年)
「コンヴァーションの社会科学的研究・再考――概念・方法・文化」(『南山宗教文化研究所 研究所報』第17号、2007年)
Ideology of Meritocracy in Japanese Education (修士論文、エセックス大学、1999年)
雑誌
「エピソードで読む 松下幸之助の生涯」(『PHP』24年7月号~連載中)
「物をつくる前に人をつくる「人間大事」実践の要諦―それぞれの天分を生かした"成功"を求めて―」(『[実践]理念経営Labo』Vol.7 2023.10-12 AUTUMN)
「松下幸之助が言った『不安もまたよし』...名経営者に多い"小心者"の気質」(『THE21』23年11月号)
「革新や創造は使命感から―松下幸之助が説いた"意識革命"―」(『[実践]理念経営Labo』Vol.6 2023.7-9 SUMMER)
「『松下幸之助の経営哲学 経営は本来成功するようにできている―なぜ「自然の理法」に従うべきなのか④―』」(『[実践]理念経営Labo』Vol.4 2023.1-3 WINTER)
「『松下幸之助の経営哲学 根源の"意志"を自覚し、実行者たらんとす―なぜ「自然の理法」に従うべきなのか③―』」(『[実践]理念経営Labo』Vol.3 2022.10-12 AUTUMN)
「『松下幸之助の経営哲学 自分の意志を超えた働きを確信する―なぜ「自然の理法」に従うべきなのか②―』」(『[実践]理念経営Labo』Vol.2 2022.7-9 SUMMER)
「仕事に役立つ 松下幸之助 人生の言葉」(『PHP』22年7月号~24年6月号)
「『松下幸之助の経営哲学 「悲運」の少年松下、「強運」の青年松下―なぜ「自然の理法」に従うべきなのか①―』」(『[実践]理念経営Labo』Vol.1 2022.4-6 SPRING)
「松下幸之助の順境よし、逆境さらによし」(『THE21』22年1月号~連載中)
「強みと弱みをデータで把握して経営改善する――『成長ドライバ理論×松下幸之助 経営者のための<良い会社>塾』の試み」(『衆知』2021.5-6)
「予測困難な時代、独自に手を打つ――松下幸之助にとっての『ニューノーマル』」(『衆知』2021.3-4)
「髙橋荒太郎 松下精神の"伝道師"」(『衆知』2020.10-12)
「変革のチャンスを逃すな――あきらめムードの漂う組織を動かした松下幸之助」(『衆知』2020.10-12)
「難局であるほど経営の基本に徹する――平時に備える松下幸之助の危機対応」(『衆知』2020.7-8)
「メディアを通してみた日本近代の商人道――『実業之日本』誌を手がかりに読み解く」(『衆知』2020.5-6)
「人情の機微に通じる――日常の言動で信頼を醸成した松下幸之助」(『衆知』2020.3-4)
「松下幸之助 心温まるいい話」(『PHP』20年1月号~22年6月号)
「松下幸之助にみる『適材適所』の要諦――人を育て、組織の力を最大限に引き出す」(『衆知』2019.11-12)
「一歩だけ先を見る――夢物語ではなかった松下幸之助の予見」(『衆知』2019.7-8)
「衆知を集めた全員経営」(「日本道経会通信」〈No.537〉)
「中堅幹部の経営意識を強化せよ―― 次代の経営人材育成に力を入れた松下幸之助」(『衆知』2019.3-4)
「小さな知恵を結集し、大きな力に――『生産性倍増運動』と松下幸之助の全員経営論」(『衆知』2018.11-12)
「革新や創造は使命感から――松下幸之助が説いた"意識革命"」(『衆知』2018.7-8)
「治に居て乱を忘れず――受け継がれた松下幸之助流の不況対策」(『衆知』2018.5-6)
「社員の熱意や喜びが顧客の心をつかむ――仕事のやりがいを何よりも重視した松下幸之助」(『衆知』2017.11-12)
「使命感をもって成し遂げる――松下幸之助にとっての未来は"つくる"もの」(『衆知』2017.7-8)
「松下幸之助 思いやりの心」(『PHP』17年7月号~19年12月号)
「廣池博士と松下幸之助の『順応同化』」(「日本道経会通信」〈№ 435〉)
「『ナショナル』を国民の必需品に――消費者の利益を宣伝の本義とした松下幸之助」(『衆知』2017.3-4)
「松下幸之助 おもてなしの心」(『PHP』17年1月号~6月号)
「天分を見出し発揮する――松下幸之助が重視した"自分流"の発見」(『衆知』2016.11-12)
<特集/不滅のリーダー松下幸之助>「宗教と幸之助」(『週刊東洋経済』2016年9月3日号)
「難局の克服には『打てば響く』組織で――販売制度改革にみる松下幸之助の不況克服法」(『衆知』2016.5-6)
「松下幸之助にみるリーダーシップ」(『修親』2015年4月号~2017年3月号)
「<戦後ビジネス書の精神史6>『断絶の時代――来たるべき知識社会の構想』 ドラッカー(ダイヤモンド社・1969年)」(『PHP Business Review』2011年1・2月号)
「<戦後ビジネス書の精神史5>『学歴無用論』 盛田昭夫(文藝春秋・1966年)」(『PHP Business Review』2010年11・12月号)
「<戦後ビジネス書の精神史4>『頭のよくなる本――大脳生理学的管理法』 林髞(光文社・1960年)」(『PHP Business Review』2010年9・10月号)
「<戦後ビジネス書の精神史3>『物の見方 考え方』 松下幸之助(実業之日本社・1963年)」(『PHP Business Review』2010年7・8月号)
「<戦後ビジネス書の精神史2>『英語に強くなる本――教室では学べない秘法の公開』 岩田一男(光文社・1961年)」(『PHP Business Review』2010年5・6月号)
「<戦後ビジネス書の精神史1>『経営学入門』 坂本藤良(光文社・1958年)」(『PHP Business Review』2010年3・4月号)
「<PHPからの主張>怠慢教授の居座りを許すな」(『Voice』2009年5月号)
学会発表
「労働、人格主義、その変容?」(松下資料館主催「これからの日本的経営を考える研究会」2015年3月)
「経営者と宗教的情操―『期待される人間像』の松下幸之助―」(第73回日本宗教学会学術大会 2014年9月)
「シングルマザーの貧困と社会参加能力――支援へとつなげる役割」(YMCA総合研究所主催「第3回大阪YMCA研究フォーラム」、2009年11月)
「経営者哲学と宗教的信念――松下幸之助と稲盛和夫の事例から」(第26回経営哲学学会全国大会、京都大学、2009年9月)
「企業経営と宗教的信念――稲盛和夫の『哲学』」(第67回日本宗教学会学術大会、筑波大学、2008年9月)
「教団改革と信者」(南山宗教文化研究所所内セミナー、南山大学、2008年4月)
「『稲盛哲学』の宗教的背景」(経営哲学学会特別研究座会「経営哲学形成の源流を探る――松下幸之助と稲盛和夫」、PHP総合研究所、2008年3月)
「現代起業家のスピリット――新しい倫理? あるいは倫理の退廃?」(第1回京セラ研究交流会、京セラ経営研究所、2008年3月)
「回心/改宗の社会学的研究――概念、理論、方法」(第66回日本宗教学会学術大会、立正大学、2007年9月)
「島薗進『スピリチュアリティの興隆』について」(名古屋宗教社会学史研究会、南山大学、2007年3月)
「新宗教とビジネス哲学」(第65回日本宗教学会学術大会、東北大学、2006年9月)
「宗教的文脈におけるconversionの概念と知識社会学的課題」(第78回日本社会学会大会、法政大学、2005年10月)
Work Ethics in the Context of Japanese New Religions(The 19th World Congress of the International Association for the History of Religions、東京高輪プリンスホテル、2005年3月)
「経済的正義と宗教学」(第61回日本宗教学会学術大会、大正大学、2002年9月)
「東方之光とMOAの間」(第60回日本宗教学会学術大会、久留米大学、2001年9月)
松下幸之助に関する講演・講義のテーマ
「松下幸之助に学ぶ『人間力を生かしたマネジメント』」
「松下幸之助の『人を活かす経営』」
「―会社人生を生き抜く知恵とは―『社員心得帖』」
「松下創業者の自然宇宙観と経営理念」
『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』~なぜ気づけるのか~
「『事業は人なり』~人間学の宝庫~」
「松下幸之助とニューノーマル」
「『人生心得帖』~松下幸之助だから言えたこと~」
「人を大切にする会社とは」
「難局であるほど経営の基本に徹する」
「松下幸之助哲学を学ぶ」
「松下哲学と稲盛哲学を比べてみたら」
「松下幸之助の経営の考え方とは」
「"人を大切にする"会社で働くこと」
「松下幸之助に学ぶ実行力の大切さ」
「松下幸之助の経営のケーススタディ」
「松下幸之助に学ぶ 人材育成の要諦」
「人の育て方・活かし方」
「経営と商売の基本 実践編」
「経営と商売の基本 原則編」
「素直な心と自己観照」
「宇宙観と人間観」
「松下幸之助に学ぶ『働き方』の理念と実践」
「松下幸之助に学ぶ お客様大事のために」
「天分に生きる―自分らしさのリーダーシップ」
「稲盛哲学と松下哲学」
「天分に生きる~人間としての成功」
「幸せに生きるとは~松下幸之助の運命感から考える」
「松下幸之助 前を向く人生の歩き方」
「松下幸之助が重んじた"日に新た"とは」
「松下幸之助に学ぶ リーダーの育て方」
「経営理念講話~経営理念の実践と人づくり~」
「お客様大事の心」
「みずからを知る」
「松下幸之助の運命論を考える」
「松下幸之助塾主が描いた社会像――民主主義から考える」
「経営者と宗教――松下幸之助と稲盛和夫の例から」
「松下幸之助と宗教」
「松下幸之助の運を招き寄せる生き方」
「生成発展は自然の理法である~松下幸之助が説いた日に新たとは~」
「稲盛哲学と松下哲学の比較」
「松下幸之助に学ぶ 衆知を集めた全員経営」
「松下幸之助に学ぶ これからの人材育成」
「覚悟はよいか―松下幸之助の『経営者観・リーダー観』」
「松下幸之助の経営理念」
「あなたはあなたを知っているか―松下幸之助『自己観照』とは」
「愛されるビジネスパーソンとは―松下幸之助『社員心得帖』を読む」
「松下幸之助から"人間力"を考える」
「松下幸之助にとっての伝統」
「みずからを知ることの大切さ」
「松下幸之助の決断」
「松下幸之助・商いのこころ 」
「人を活かすエピソード」
「松下幸之助 困難を乗り越える知恵」
「松下幸之助に学ぶ 『中長期にわたる理念経営の実践』」
「松下幸之助 難局を切り拓く~共存共栄を通して~」
「松下幸之助に学ぶ仕事のコツ」
「松下幸之助が願った幸せとは」
「松下幸之助の死生観」
「松下幸之助の人生に学ぶ」
「松下幸之助の健康観」
「不況克服の知恵―今あらためて松下幸之助に学ぶ―」
「いま松下幸之助なら」
松下幸之助に関する過去の講演・講義の実績はこちら松下幸之助以外の講演・講義
「メディアを通してみた日本近代の商人道―特に『実業之日本』誌を手がかりに―」(第6回 新しい商人道研究会 2020年1月)
「三方よしの経営学」(あやべ道経塾9月例会 2016年9月)
その他
「現代起業家の精神:拡大の哲学とその限界」(分担執筆、『経営哲学を展開する――株主市場主義を超えて』、文眞堂、2009年6月)
「ジェームス・E・ケテラー『邪教/殉教の明治――廃仏毀釈と近代仏教』を読む」(編著、『南山宗教文化研究所 研究所報』第17号、2007年)
分担執筆書として(いずれも日本経済新聞社刊)、『経済新語辞典』(1995年、1996年)、『謎ときいまどき経済事情』(1996年)、『経済記事の読み方』(1997年)