人間観

感謝報恩の心――人間とはなにか〈17〉

 感謝報恩の心を持つということは、人間にとってきわめて大事なことである。  いうまでもないことであるが、人間は自分一人の力で生きているのではない。いわゆる天地自然の恵みという

人生

よいことは負けないでやろう――いまを生きる、これからを生きる〈17〉

 “よいことは負けないでやろう”という精神は、何としても残していかねばならないと思います。  私の若いころには、掃除一つをとっても自分の家の前だけでな

国家

お祭りの意義――これからの日本人へ〈17〉

 日本人は、神仏やきわめてすぐれた人びとを神社仏閣にまつり機会あるごとにこれに詣でる、あるいは春夏秋冬それぞれにお祭りをするなどという風習をつちかい保ち続けてきました。そういっ

経営

敗因はすべてわれにあり――真の商売、真の経営とは〈16〉

 武田信玄がこういうことをいっている。  「負けるべきでない合戦に負けたり、亡ぶはずのない家が亡ぶのを見て、人はみな天命だという。しかし自分は決して天命だとは考えない。みなや

仕事

世の宝――仕事において大切なこと〈16〉

 明智左馬介光春が、堀監物に城を完全に包囲され、今はこれまでと観念したとき、城内にあった数々の秘蔵の名器を城外におろし出し、「あたら灰となすに忍びぬ品々、貴公の手を経て世にお戻

人間観

人間の弱点――人間とはなにか〈16〉

 自分を正しいと見、他人を正しくないと見るという見方にともすれば陥るのが、人間の宿命であり、一つの大きな弱点であります。この弱点を、われわれは克服しなくてはならないと思うのです

人生

天命と孔子の強さ――いまを生きる、これからを生きる〈16〉

 天命とか運命といったものがあるかないかというのは、まことにむずかしい問題である。科学的に証明できるものではないから、そんなものはないという見方もできるし、そう考える人もいるだ

国家

日本人の素質――これからの日本人へ〈16〉

 われわれ日本人は立派な国民であるという誇りをもたなければならない。どういうものでも外国のものを取り入れて、それを消化し、日本化して、より立派なものにしあげる、そういう力をわれ

経営

仁慈の心――真の商売、真の経営とは〈15〉

 さかのぼれば、古代においてすでに、仁徳天皇は、国中に炊事のけむりの乏しいのを見て人民の困窮を知り、三年間課役を中止し、三年たって国中にけむりが満ちてはじめて、「民富めり」と再

仕事

人の意見を素直に聞く――仕事において大切なこと〈15〉

 新しい問題に直面して解決せんならんというときに、人の意見を聞く場合が非常に多いと思う。その場合、自分というものを頑固にもっておったら、それが入ってこないわけや。その時間は虚心

人間観

戦争が起こる原因は......――人間とはなにか〈15〉

 世界大戦が二回ありました。それより小さい戦争は無数にある。日本だけとってみても相当ある。欧州はもちろんそうである。文化がこの百年に非常に進んだにもかかわらず、必ずしもそこに好

人生

よき生産とよき消費の営み――いまを生きる、これからを生きる〈15〉

 われわれ人間の生産なり消費というものは、単なる生産と消費のくり返しではない。生活の各面において、きのうよりきょう、きょうよりあすへと、絶えずよりよき生産と消費を望み、逐次これ