人生

よき生産とよき消費の営み――いまを生きる、これからを生きる〈15〉

 われわれ人間の生産なり消費というものは、単なる生産と消費のくり返しではない。生活の各面において、きのうよりきょう、きょうよりあすへと、絶えずよりよき生産と消費を望み、逐次これ

人生

譲り合いと辛抱と――いまを生きる、これからを生きる〈14〉

 むかしからの言いつたえでは、日本には、やおよろずの神と言って、神さまが八百万もおられたということだが、八百万もおられたら、神さま同士でも、ものごとをまとめる時には、やはり譲り

人生

親孝行したいときには親はなし――いまを生きる、これからを生きる〈13〉

 ぼくが今日あるのは、決して自分の力や才覚のためではない、父の願いや思いというものが、ぼくの身体に伝わってきていたためではないか、という気がするのです。「親孝行したいときには親

人生

福は近くにある――いまを生きる、これからを生きる〈12〉

よさは近くにあるんですな。福は近くにあるんです。それを遠くにあるように見ている。他人の花は赤い、というような感じがするんですな。 『松下幸之助発言集15』(1976)

人生

本当の意味の素直さ――いまを生きる、これからを生きる〈11〉

 人から言われたことをただ忠実に、従順に守るということだけでは、本当の意味の素直さにはならないと思うのであります。これはいわば消極的な素直さであると思うのであります。本当の意味

人生

相手の本意を知るには――いまを生きる、これからを生きる〈10〉

 他人の後ろ姿だけ見て顔が美しいかどうか見分けることはできないし、顔だけ見て相手の心の本意を察することもむずかしい。常に互いに表情を交わしあい、隔てなく話しあってこそ、理解を深

人生

感謝とこわさ――いまを生きる、これからを生きる〈9〉

 感謝とこわさを知らぬ者は、人間にあらずして、いわば動物と同じである。個人でも、団体でも、感謝とこわさを知らないと、必ず自己の力を過信し、ついには暴力や権力に頼るようになる。た

人生

流れる水は腐らない――いまを生きる、これからを生きる〈8〉

 ことわざに、「流れる水は腐らない」というのがある。また、「淀む水に芥(あくた)たまる」ともいう。これらの言葉は、何ごとにつけ常に流動、活動しているものには、沈滞とか腐敗といっ

人生

嫉妬心は狐色に程よく妬くべし――いまを生きる、これからを生きる〈7〉

 嫉妬心は宇宙の法則として与えられている限り、これを取り除くことはできません。あたかも、万有引力をなくすることができないのと同じであります。ところがこれが宇宙の法則であることに

人生

知識の主人になる――いまを生きる、これからを生きる〈6〉

 非常にむずかしいことだけれど、知識の奴隷になったらいかんわけです。知識の主人にならなくてはいけない。知識の主人になって、知識を縦横無尽に使いこなす。ところが、いまは知識が自分

人生

金であるなら金として――いまを生きる、これからを生きる〈5〉

 われわれの質がたとえば金(きん)であるならば、金として活動しようではないかというのがわれわれの願いなのです。それを銀にしたり、銅にしたりして活動する必要はない。われわれは金で

人生

ほんとうの勇気――いまを生きる、これからを生きる〈4〉

 生まれながらにして勇気のあるという人がいるんです、ものおじせず是と思うことはつっとやる、これを勇気があるとする見方がありますが、私は、それは勇気には違いないけれど、小さい勇気