「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2016年8月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第12期 第4回
社員満足度の高い会社に学ぶ
八月十九日、二十日に、第十二期の第四回が、「すべてに学ぶ~万物万人皆わが師~」というテーマで開催されました。
初日は、弊社京都本部と同じPHPビル内にある松下資料館を見学。遠藤紀夫館長による説明のほか、松下幸之助に関する数多くの映像や音声などに触れ、松下の使命感の大きさや志の高さを感じることができました。
二日目の午前は、塾生の課題発表「私の人財育成○カ条」からスタート。日頃から育成に悩んでいる塾生も、他社の教育手法を具体的に知ることができ、互いに得るものの多い発表となりました。
次に、弊社専務・佐藤悌二郎の講義「すべてに学ぶことの大切さ」。机上の学習も大切だが、生きた知恵は日々実践し経験する中から身につくものであることを学びました。
午後は、日本レーザー社長の近藤宣之氏による特別講話を拝聴しました。テーマは「人を大切にする経営理念と生き残りへの戦略」。同社はMEBO(経営陣と社員による買収)で親会社から独立し、社員全員が株主になったという珍しい会社です。近藤氏は社長室を設けずに社員との会話を心がけているだけでなく、ワーク・ライフ・バランスを徹底し、女性社員が出産や育児で辞めることがないと強調。それに加え、社員のやる気を上げるための方策が次々と紹介され、近藤氏のパワーとアイデアに塾生一同、圧倒されるほど充実した講義となりました。
最後に、講義を踏まえたグループディスカッションが行なわれ、塾生それぞれが学びの姿勢を再確認しました。
◆『衆知』2016.11-12より