「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2019年7月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第17期 第6回
一人ひとりが志を固める
七月十九日、二十日、第十七期生が最終回を迎えました。テーマは「わが志を述べる~ビジョンの発表」。
一日目はまず、松下幸之助から二十八年間にわたり薫陶を受けた弊社客員・岩井虔による特別講話「松下幸之助に学んだもの」。直接接した者でしか知りえないエピソードをふんだんに交えて、松下の人間的魅力を紹介しました。
なかでも記憶に残ることとして、松下の来客に対する丁寧な応対ぶりを挙げています。松下はどんな客に対しても、決してもてなしに手を抜かず、見送りの際は、その姿が見えなくなるまで深々と頭を下げていたといいます。塾生は、こうした松下の謙虚な姿勢から、相手の地位や身分にかかわらず、分け隔てせずに接することの大切さを学びました。
一日目の後半から二日目にかけては、最終回恒例の「わが志を述べる」。塾生一人ひとりが自身や自社の目指すべき姿を発表し、それに対して”同志“である他の塾生から愛情のこもったアドバイスがなされました。さらに、この第十七期では当塾アドバイザーを務めた田村潤氏から、「志を立てるだけでは十分でない。松下幸之助のように、それを命がけで実現するという精神が皆さんに求められる」とのコメントが送られました。
その後、塾生は「五年後の自分に向けてのメッセージ」を色紙にしたため、その実現に向けた決意を表明しました。
そして、塾長・松下正幸が講話。「皆さんの精神には一本の太い軸ができたようだ。これからは互いに協力し合って、がんばってほしい」と、卒塾を控えた塾生にエールを送る一方で、祖父・松下幸之助に関する塾生の質問にも率直に答えるなど、なごやかな雰囲気のうちに全プログラムが終了しました。
最後に、塾生一人ひとりが塾長から修了証を受け取り、晴れて卒塾。今後の皆さまのご活躍を祈念いたします。
◆『衆知』2019.9-10より
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