松下幸之助用語
中小企業は人を一二〇%以上活かす
用語解説
「組織は大きくなるほど能率が上げにくい状況になっていきます。なかでも一番能率が上がらないのはお役所ではないでしょうか。お役所の人は働かないのではなく、働けないのでしょう。のびのびと働けないような情勢が渦巻いていて、いわゆる事なかれ主義の傾向になりやすいのだと思います」
松下幸之助は、大企業もそういう面をもっている、しかし中小企業は違うという。中小企業が“事なかれ主義”では、つぶれてしまうからである。従業員が二十人、五十人という企業なら、お互いの気心や働きがよくわかり、打てば響く雰囲気が社内にある。これが人を一二〇%活かすことになるという。