松下幸之助用語
自分は生きた芝居の主人公
用語解説
人は誰しも、時にやりきれない気分になることがある。そういうときの一つの心の持ち方として松下幸之助は、この「現実の社会というものを、一つの芝居、ドラマと考えて見てはどうか」といっている。
つまり、一人一人が演出家であり役者である。また、同時に観客でもあるととらえれば、やり方次第でいくらでもいい芝居ができる。しかも「波瀾万丈手に汗にぎるといった芝居のほうが見ていて面白いのはいうまでもありません。平穏無事な世の中で演じられるよりも、激動の社会を舞台にくりひろげられるほうがはるかに興味があり、味わい深くもあるでしょう」ともいっている。
人生は見方次第で味わい深くなる。人生の達人の知恵である。