松下幸之助用語
千の悩みも結局は一つ
用語解説
「腕に一つの小さいできものができると、そのできものが非常に気になる。けれども、こんどは腹の一部に大きなできものができたとなると、小さいできものはもう忘れて、大きいほうだけが気になる」
松下幸之助は、悩みも結局これと同じ、たくさん悩みのタネがあっても、本当に悩んでいるのは一つだという。そこに気がつけば、むしろ一つくらい悩みがあることで、行動が注意深くなり過ちが少なくなると、悩みをもつことの効用を説いている。
「人間は一番大きな悩みしか悩まない。もちろん、それであとの悩みが解消してしまうわけではないけれど、それほど心を悩ませない。だからなんとかやっていける。生きていく道が生まれてくる」
というのである。