松下幸之助用語

鳴かずんばそれもよろしいホトトギス

 

用語解説

 信長の性格をたとえて、「鳴かずんば殺してしまえホトトギス」という。同様に秀吉は「鳴かしてみせようホトトギス」であり、家康は「鳴くまでまとうホトトギス」といわれる。松下幸之助はこの三者の比較について、「三人ともホトトギスが鳴くということを期待している。つまり、鳴くということにこだわっていることを意味している」といい、こう続けた。

 「私は、何事も何かにこだわっていたらうまくいかないと思っている。そこで、私はどういう態度で臨むかというと、“鳴かずんばそれもよろしいホトトギス”といったところだ」

 何事にもこだわらない、それこそ素直な心に通じるものであり、松下幸之助の行き方であった。