松下幸之助用語

病気と仲良くする

 

用語解説

 松下幸之助は病弱な社員に、こんなことをいって励ましたという。
 「病弱は、そんなに心配しなくてもいい。自分の身体の程度に応じて働いたらいい。しかし、何か工夫を凝らして働く必要がある」

 また、病にふせっている社員にはこうもいった。
 「病気というものは恐れて遠ざけていると、後から追いかけてくる。逆に病気に親しんで近づいていけば、向こうが逃げていく。病気と仲良くなれば、しまいには病気のほうから卒業証書をくれるものだ」

 松下幸之助自身、病弱のため思うように働けない時期があった。要は、不健康者がそれを嘆いていても始まらない、不健康を認識し、それをカバーする方法を考えていく積極思考が大切だということであろう。