寝ても覚めても鹿児島

 

昭和37年12月8日、初めて鹿児島を訪問した松下幸之助は、地元の方がたを前にして熱く語りました。それは戦前の乾電池を念頭に置いた話だったのです。

 

そのころの乾電池は非常に足のはやい商品であり、3カ月もすれば性能が落ちるものでした。多くの小売店では、長く店頭に置かれて劣化した乾電池は、メーカーである松下電器に返品していました。

 

ところが鹿児島のある小売店は、一度も乾電池を返品しません。不思議に思った幸之助は部下を鹿児島に派遣し、状況を調査させます。すると、その小売店は、当時としては珍しく、在庫管理が徹底していました。仕入れた乾電池は必ず10日以内に完売するという徹底ぶり。地元の方がたも、乾電池を買うならその店がいいと口々に言っていました。

 

幸之助は「小売屋さんとして、商売人として、本当の名人やと思うんです」と述べています。経営の神様が「名人」と認める商売人は、鹿児島にいたのでした。

 


出典:速記録№386、№1118

 

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