松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。

【塾生通信 日に新た】

新型コロナウイルス感染症対策のため、四月に開催予定していた第二十期の第二回、三月から五月に延びていた第十九期の第四回がともに、延期となりました。加えて、毎年四月に開催していた、当塾修了生の集いである「PHP松下幸之助経営塾同志会」も、やむなく中止に至りました。これほどの延期・中止の連続は、当塾十年ほどの歴史の中でも、始まって以来のことです。

この間、塾生の方々の経営する会社では、事業活動の大幅な制限を余儀なくされたり、あるいは事業は継続しているものの、感染リスク対策に追われていたりと、様々な不安を抱えておられます。そのような状況を踏まえ、補習や補講などのサポートを行ないました。

具体的には、二度も開催が延期となった第十九期生に対して、オンラインによる「経営塾eラーニング・特別講座」を提供しました。極めて厳しい経営環境のもと、経営者としてどのような心構えやビジョンを持つべきか、塾生の方々にみずから模索してもらうことを狙いとした講座です。

講座内容については、弊社理念経営研究センター代表で当塾主幹講師の渡邊祐介をはじめ、当塾スタッフらが中心となって作成しました。松下幸之助が不況克服をテーマに話した映像をご覧いただき、塾生それぞれの状況に応じた危機対処法を考えてもらうものです。

当塾カリキュラムの単なる復習にとどまらず、これから当面の間続くと予想される深刻な不況下を生き抜く知恵と精神力を、塾生に高めてもらうことが大切であるとの思いから、不況や危機に関するテーマに焦点を当てました。

また、カリキュラムの進行が長期間ストップしたことを考慮して、すでに多くのユーザーから好評をいただいている弊社のオンラインサービス「社員研修VA(ビデオアーカイブズ)プラス」を活用することで、塾生が容易にオンラインで学習できるようにもしました。

この「VAプラス」には、特に塾生にとって有益なコーナー「松下幸之助に学ぶ成功塾」が含まれており、当塾で学んだことの復習に非常に役に立つコンテンツが充実しています。塾生それぞれの関心や課題に対応すべく、検索機能などを使った補習をしてもらいました。

さらに、第十九期生に対しては教材を提供するだけでなく、五月二十七日、オンラインによるフォローセミナーを開催。有事における経営者のあり方について、グループディスカッションを行ないました。その一方で、塾生同士、何カ月も顔を合わせていなかったこともあり、近況に関する報告で盛り上がりました。

経営セミナー 松下幸之助経営塾