松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2016年2月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

 

【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第12期 第1回

志と理念の重要性を再確認

第十二期が二月十九日、二十日に始まりました。第一回のテーマは「志を立てる~経営理念の確立と浸透~」。
初日の緊張感が漂うなか、当塾塾長・松下正幸が開塾を宣言。「一年後の皆さんの表情の変化に期待しています」との言葉に、塾生の表情も引き締まって見えました。その後、弊社研究企画推進部長・渡邊祐介の講義「松下幸之助 志の軌跡」から、松下幸之助の生涯や影響を受けた人物について学びました。

 

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開塾宣言をする松下正幸塾長

 

二日目の午前は、弊社専務・佐藤悌二郎の講義「松下幸之助の経営理念について」。当塾で学んでいくための基本テーマであることから、塾生の受講態度も真剣そのものでした。

午後からは特別講師として、松下の直弟子として知られ、かつて松下電器(現パナソニック)副社長やWOWOW社長も務められた、ぴあ社外取締役の佐久間曻二氏が登壇。「経営理念との出合いと自分化」というテーマで話をされました。

意外なことに、松下電器入社時は朝会で社歌を歌ったり、理念である「綱領」「信条」を唱和したりするのがイヤだったという佐久間氏。しかし、入社五年目の頃に松下と初対面してから理念の重要性に気づき、十年目には自分の行動の基軸になったと述べられました。その後の欧州駐在時代には、売り込む商品がそろわなくても、松下の経営理念だけは説いて回り、各国の販売業者から信頼を得ていったとのこと。佐藤の講義と併せ、塾生はあらためて理念の重要性を学びました。
最後はグループディスカッション。初日の自己紹介では緊張しておとなしかった塾生も、二日目にはすっかり場になじみ、活発な意見交換がなされました。塾生の志もおおいに高まった第一回となりました。
 

経営セミナー 松下幸之助経営塾

◆『衆知』2016.5-6より

衆知2016.5-6