松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2017年6月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

 

【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第14期 第3回

経営者が持つべき人間観とは

六月十六日、十七日、「人を活かす~人心の妙と人材育成」というテーマで、第十四期の第三回が開催されました。

 

初日は塾生による「経営理念確立の背景、および実践状況」の課題発表からスタート。自分自身で理念を策定した、あるいは策定中という創業経営者から、先代に理念の由来を教えてもらったという後継経営者まで、塾生それぞれが個性的な発表をしました。これに対して、当塾アドバイザーでキリンビール元副社長の田村潤氏から、みずからの体験を踏まえた理念の実践法などについてのコメントがありました。

 

続いて、当塾主幹講師で弊社専務の佐藤悌二郎による講義「松下幸之助の人間観」と、それを受けて「経営者が持つべき人間観とは」のテーマで全体討議。特に「人間のいっさいを容認する」という松下幸之助の考えをめぐり、現実にそうしたことができるのかどうか、活発な議論が交わされました。

 

二日目の午前は、弊社経営理念研究本部・本部次長の渡邊祐介による「松下幸之助の人の育て方・活かし方」と、弊社松下理念研究部・研究部長の川上恒雄による「人を活かすエピソード」の二つの講義が行なわれました。

 

午後は、がんこフードサービス会長の小嶋淳司氏による特別講話「がんこの起業と経営から」。一九六三年に四坪半の小さなすし店を始めた時、住み込みの三人の従業員に事業拡大の夢を語っていたところ、「社長はウソつき」との陰口を耳にし、行動で示すことを決意。六五年に一二〇席という大型店を開き、ほとんど寝る間もなく必死に働いたという話に、塾生も耳を傾けていました。

 

最後に、人間観や人材育成についてのグループ討議と発表のあと、田村アドバイザーから、「お客様のためにという自己犠牲の精神で努力を続けていれば、不思議なことに道がひらけてくる」という話もあり、塾生にとっておおいに学んだ二日間となりました。


経営セミナー 松下幸之助経営塾

 

◆『衆知』2017.9-10より

衆知2017.9-10

 

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