松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2018年1月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

 

【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第15期 第3回

人間観の重要性を学ぶ

一月十九日、二十日、「人を活かす~人心の妙と人材育成」というテーマで、第十五期の第三回が開催されました。

 

初日は塾生による「経営理念確立の背景、および実践状況」の課題発表からスタート。自分自身で理念を策定したという創業経営者から、創業の精神を継承しつつ新たに理念をつくったという後継経営者まで、それぞれが意欲的な発表をしました。これに対して、当塾アドバイザーでパナソニックロジスティクス元社長の松村二郎氏から、理念を実践に落とし込むことの重要性についてコメントがありました。

 

続いて、当塾主幹講師で弊社専務の佐藤悌二郎による講義「松下幸之助の人間観」と、それを受けて「経営者が持つべき人間観とは」のテーマで全体討議。塾生の多くがあまり考えたことのない、難しいテーマではあったものの、活発な議論が交わされました。

 

二日目の午前は、弊社経営理念研究本部・本部次長の渡邊祐介による「松下幸之助の人の育て方・活かし方」と、弊社松下理念研究部・研究部長の川上恒雄による「人を活かすエピソード」の二つの講義が行なわれました。

 

午後は、松下電器の元副社長で、現在は松下幸之助記念財団監事やエイチ・アイ・エスの社外取締役を務める平田雅彦氏の特別講話を拝聴しました。テーマは「日本ビクター出向から学んだもの」。

 

一九六七年の三十六歳の時から十七年間、松下電器の事実上の傘下にあった日本ビクターに出向した平田氏は、人事方針の刷新や事業部制の導入など、松下幸之助の教えを忠実に実践して経営体質を改善。同社を離れる際は、当初対立した労働組合から感謝の手紙をもらったという感動のエピソードが披露されました。

 

最後に、人材育成についてのグループ討議と発表、そして松村アドバイザーから総括的なコメントもあり、塾生にとっておおいに学んだ二日間となりました。

 

経営セミナー 松下幸之助経営塾

 

◆『衆知』2018.3-4より

衆知2018.3-4

 

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