「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2018年7月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第15期 第6回
一人ひとりが志を固める
七月十三日、十四日、第十五期生が最終回を迎えました。テーマは「わが志を述べる~ビジョンの発表」。
一日目はまず、松下幸之助から二十八年間にわたり薫陶を受けた弊社客員・岩井虔による特別講話「松下幸之助に学んだもの」。直接接した者でしか知りえないエピソードをふんだんに交えて、松下の人間的魅力を紹介しました。
岩井によると、PHP研究所での松下はしつけに厳しく、毎朝の掃除から、あいさつの仕方、打ち水のタイミングまで、徹底することを求められたといいます。一方、所内では相手を分け隔てせず、清掃業務の女性などにも声をかけて気さくに接する松下の姿勢から、人としての大きな学びを得たことも強調しました。そのほか松下の著書作成の裏話や松下からこっぴどく叱られた思い出など、数々のエピソードに塾生は興味深く聞き入っていました。
一日目の後半から二日目にかけては、最終回恒例の「わが志を述べる」。塾生一人ひとりがパワーポイントを使って発表をし、それに対して他の塾生から愛情のこもった“同志アドバイス”が送られました。さらに田村アドバイザーより、「志は立てて満足するのではなく、絶対に成し遂げるという覚悟が必要」とのコメントがあり、塾生の気も引き締まりました。
その後、塾生は「五年後の自分に向けてのメッセージ」を色紙にしたため、決意表明。それぞれがみずから考えた言葉で、志を固めることができました。
そして、塾長・松下正幸が講話。卒塾は所定のコースの修了であると同時に、その学びを実際の経営に活かす出発点でもあることを強調しました。さらに塾生からの質問に率直に答えるなど、終始なごやかな雰囲気のうちに全プログラムが終了しました。
最後に、塾生一人ひとりが塾長から修了証を受け取り、晴れて卒塾。今後の皆さまのご活躍を祈念いたします。
◆『衆知』2018.9-10より
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