「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2018年12月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第16期 第6回
一人ひとりが志を固める
昨年の十二月七日、八日、第十六期生が最終回を迎えました。テーマは「わが志を述べる~ビジョンの発表」。
一日目はまず、松下幸之助から二十八年間にわたり薫陶を受けた弊社客員・岩井虔による特別講話「松下幸之助に学んだもの」。直接接した者でしか知りえないエピソードをふんだんに交えて、松下の人間的魅力を紹介しました。
岩井によると、PHP研究所での松下はしつけに厳しく、毎朝の掃除から、あいさつや来客時の応対の仕方まで、徹底することを求められる日々。一方、松下が所員と行なう研究会では、松下から「きみ、どない思う?」と幾度も訊かれ、その好奇心の強さに驚くとともに、話題が多岐にわたるため、回答にも苦労したといいます。経営者として以外の松下の様々な横顔が紹介され、塾生は興味深く聞き入っていました。
一日目の後半から二日目にかけては、最終回恒例の「わが志を述べる」。塾生一人ひとりが経営の理念や事業の構想などを発表し、それに対して“同志”である他の塾生から愛情のこもったアドバイスがなされました。パナソニックロジスティクス元社長で当塾アドバイザーの松村二郎氏からも激励のコメントが送られ、塾生の表情にも自信がみなぎってきました。
その後、塾生は「五年後の自分に向けてのメッセージ」を色紙にしたため、決意表明。みずからの決意を忘れぬよう、「色紙を常に目に触れるところに置く」と述べた塾生もいました。
そして、塾長・松下正幸が講話。「これまでに多くのことを学んだと思うが、重要なのはこれからその学びを実践していくことである」と、卒塾していく塾生に励ましの言葉を述べました。その一方で、塾生からの質問に率直に答えるなど、なごやかな雰囲気のうちに全プログラムが終了しました。
最後に、塾生一人ひとりが塾長から修了証を受け取り、晴れて卒塾。今後の皆様のご活躍を祈念いたします。
◆『衆知』2019.3-4より
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