松下電器元副社長の佐久間曻二氏が特別講師として登壇～第17期が始まる

「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2018年9月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

【塾生通信　日に新た】松下幸之助経営塾第17期第1回

志と理念の重要性を再認識

第十七期が九月二十一日、二十二日に始まりました。第一回のテーマは「志を立てる～経営理念の確立と浸透～」。
塾生の自己紹介に続き、当塾塾長・松下正幸が開塾のあいさつ。経営のテクニックではなく考え方を教える塾であることを強調する一方、塾生同士の活発な相互啓発も期待していると述べました。その後、弊社経営理念研究本部・本部次長の渡邊祐介が「松下幸之助志の軌跡」というテーマで最初の講義をしました。

二日目はまず、塾生による前日の振り返りのあと、松村アドバイザーから、自己紹介も兼ねたコメントがありました。次いで、佐藤悌二郎主幹講師が講義「松下幸之助の経営理念について」を行ないました。

午後からは、かつて松下電器産業（現パナソニック）副社長やＷＯＷＯＷ社長として活躍し、ぴあ社外取締役を務める佐久間曻二氏による特別講話「松下幸之助創業者に学びＷＯＷＯＷの再建に生かす」。

二十七歳の時、他社の販売方法に関心を抱いていた松下幸之助に、導入反対の調査結果を報告したところ、熱心に聞いてもらった上、自身の意見がその場で採用されて驚いたというエピソードから、一九九三年に当時巨額の累積赤字で経営が傾いていたＷＯＷＯＷの社長に請われて就任し、三年目で黒字化を果たした話まで、話題が多岐に及びました。なかでも同社の官僚的体質と闘い、風土変革を遂げていくエピソードには、塾生も興味津々の様子でした。

最後は経営の目的に関するグループ討議。活発な意見交換のあと松村アドバイザーが議論をまとめ、充実した第一回となりました。