「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2019年8月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第18期 第4回
人材育成の根底に独自の人間観
八月十六日、十七日、「人を活かす~人心の妙と人材育成」というテーマで、第十八期の第四回が開催されました。
初日は塾生による「私の人材育成方針と実践」の課題発表からスタート。「従業員の幸福を第一に考えている」「部下には厳しくも愛情を持って接している」など、様々な発表がなされました。これに対してパナソニックロジスティクス元社長で当塾アドバイザーの松村二郎氏から、自身の経験を踏まえたコメントがありました。
続いて、当塾主幹講師で弊社PHP理念経営研究センター代表の渡邊祐介による「松下幸之助の人の育て方・活かし方」および「人を活かすエピソード」の二つの講義が行なわれました。
二日目の午前は、弊社松下理念研究部・研究部長の川上恒雄による講義「松下幸之助の人間観」と、それを受けて「経営者が持つべき人間観とは」のテーマで全体討議。松下の経営の根底には、独自の人間観があることを学びました。
午後は、松下電器産業(現パナソニック)元副社長で、パナソニック終身客員の戸田一雄氏による特別講話「己を磨き、人を活かす」。経営幹部としての長年の経験をもとに、①自己研鑽を積む、②全員経営を貫く、③社会的責任を果たす――の三点を中心に話をしました。
エピソードを交えつつ、カラフルな図を駆使して明快に説明していく戸田氏の話に、塾生は真剣な様子で耳を傾けていました。
最後に、今回の講義や特別講話に関するグループ討議と発表、そして、かつて戸田氏の部下でもあった松村アドバイザーから、戸田氏の特別講話を補足するコメントがあり、塾生にとっておおいに学んだ二日間となりました。
◆『衆知』2019.11-12より
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