「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2020年9月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第19期 第5回
素直な心の大切さを知る
九月二十五日、二十六日、第十九期の第五回が、「みずからを知る~自己観照と素直な心」というテーマで開かれました。
初日はまず、塾生の課題発表「自社の強み・弱み」。次いで、講師の川上恒雄の講義「みずからを知ることの大切さ」、そしてグループ討議「自社観照と適正経営」が行なわれました。
二日目の午前には、松下幸之助が大切にしていた「素直な心」について、川上による講義とグループ討議がありました。
午後は、松下電器産業元社長でパナソニック客員の谷井昭雄氏が、「松下創業者から励まされた"道はある"」というテーマで特別講話を行ないました。トップには決断力が必要であると主張する一方、「素直な心」の醸成がそのためにも大事であると訴えました。
谷井氏はさらに、ビデオテープレコーダー事業の責任者の頃、規格争いが生じ、松下幸之助が悩んだ末にVHSに決めた裏話を紹介。九十二歳にしてなお経営者のあり方を熱く語る谷井氏の迫力に、塾生は圧倒された様子でした。
最後は、最終回の第六回に向けて、松村アドバイザーから激励のコメントがありました。