松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2020年6月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。

【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第20期 第2回

素直な心で自己観照

新型コロナウイルス感染症対策のため延期していた第二十期の第二回が、六月十九日、二十日に開催されました。感染防止のため、通常の部屋よりも大きなホールを会場とし、空気清浄機やアクリル板を設置。受講生の方々には、検温、マスクの着用、討論の際にはフェイスシールドの着用にもご協力いただきました。

こうした中、初日はまず、松下幸之助が思索を深めた松下真々庵を見学。支配人の案内のもと、手入れの行き届いた庭園の散策などをしました。その後、弊社理念経営研究センター首席研究員で当塾講師の川上恒雄による講義「宇宙観と人間観」。「自然の理法」をはじめ"松下哲学"の神髄を学びました。

二日目の午前は、塾生の課題発表「わが社の発展要因」に続き、弊社・川上の講義「素直な心と自己観照」。とらわれのない心で自己反省する心がけが大切であるとの意見が出ました。

午後は、元キリンビール副社長で100年プランニング代表の田村潤氏による特別講話「アフターコロナ時代と松下幸之助の精神」。かつて業績不振を極めたキリンビール高知支店に支店長として配属され、全国トップクラスの支店に変革できたのは、①理念を行動に落とし込む、②顧客・地域のために行動して共感の連鎖を生む、③「理念→戦略→仕事」の軸を確立する――が主要因だと述べました。その一方で、知性と野性を併せ持つ松下幸之助の精神が、アフターコロナの時代には必要だと訴えました。


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