「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2020年12月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第20期 第5回
ミッションの意義を学ぶ
昨年の十二月十一日、十二日、第二十期の第五回が、「経営を革新する~日に新た~」というテーマで開かれました。
初日はまず、塾生の課題発表「私の志を述べる」。この課題は、次回の最終回における成果発表の予行演習でもあります。パナソニックロジスティクス元社長で当塾アドバイザーの松村二郎氏から丁寧なコメントがありました。
次いで、弊社PHP理念経営研究センター代表で当塾主幹講師の渡邊祐介による講義「革新と決断」。松下幸之助の実践事例を通して、現代におけるイノベーションと迅速な意思決定の重要性を学びました。
二日目の午前には、前日の課題発表に対するフィードバックに続いて、最終回の発表に向けてプレゼンテーションの技法を高めるため、弊社人材開発企画部長で当塾ファシリテーターの的場正晃が「人の心に伝わる志」と題した演習を行ないました。さらに渡邊主幹講師が、松下もまた、説得力のある話し方を心がけていたことを講義しました。
午後は、スターバックス コーヒー ジャパン元CEOで、リーダーシップコンサルティング代表の岩田松雄氏による特別講話「ミッション――経営の原点に戻る」。スターバックスなどでのエピソードを多数交えつつ、会社の存在理由であるミッションを組織の隅々まで浸透させることが大切であることを訴えました。
その上で、リーダーに求められる心構えとして、①高い志を持つ、②徳を高める努力をする、③無私の心を保ち続ける、④素直さを持つ、⑤範を示す、⑥恨みに任ずる覚悟を持つ、⑦後継者を育てる、⑧意中に人あり、⑨大いなるパワーは大いなる責任を伴う――を挙げ、塾生の今後にエールを送りました。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大のため、やむをえず欠席せざるをえなかった塾生もおられたことから、個別にオンライン補講を実施しました。