「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2021年7月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第21期 第6回
志の実現に向け、決意を表明
第二十一期の最終回である第六回が、七月二十三日、二十四日に開催されました。テーマは「志を伝える~私の命知発見~」。
一日目は、松下幸之助から二十八年間にわたり薫陶を受けた弊社客員・岩井虔による特別講話「松下幸之助に学んだもの」からスタート。岩井は、松下の人間的魅力を、直接接した者でしか知りえないエピソードをふんだんに交えながら紹介しました。
岩井によると、松下は好奇心が旺盛で、知りたいことがあれば、「きみ、どない思う?」と人に聞くのが口癖。岩井は「はるか年下の自分にも意見を求めてきた時は驚いた」と述べました。また、松下が「一流と言われる人物は概して素直な心を持っている」と語りつつ、自身は年齢を重ねても「なかなか素直な心になれんのや」と苦悩していたというエピソードが紹介され、素直な心を持つには、長年の自己反省の積み重ねが大切であることを学びました。
次いで、最終回恒例の「わが志を述べる」。一日目の後半から二日目の午前中にかけて、塾生一人ひとりが順に、自身や会社の目指すべき姿を発表しました。それに対して、ともに学んできた〝同志〟である他の塾生のほか、当塾アドバイザーであるパナソニック客員の塩川順久氏、そして当塾講師陣から、厳しくも愛情のこもったコメントやアドバイスが送られました。
その後、塾生は「五年後の自分に向けてのメッセージ」を色紙にしたため、志の実現に向けた決意を固めました。
そして、塾長の松下正幸による講話。「今後は、自分自身の考えで歩んでいかなければならない。これからが本当のスタートだ。この塾で学ばれたことを皆様の経営にも活かしていただきたい」とのメッセージが送られ、全プログラムが終了。
最後に、修了証の授与式が開かれ、第二十一期生の出席者の皆様が晴れて卒塾。今後のご活躍を祈念します。