「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2021年11月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第23期 第2回
人間観が経営の根底に
十一月十九日、二十日、第二十三期の第二回が「本質を考える~自然の理法~」というテーマで開催されました。初日は松下真々庵の見学。支配人の案内のもと庭園散策などをしました。二日目の午前は、塾生の課題発表「わが社の発展要因」。パナソニック客員で当塾アドバイザーの塩川順久氏から一人ひとりにアドバイスが送られました。なお、第二十二期第四回と同じ二つの講義が、川上によってなされました。
午後は、香川県に本社を置く徳武産業の会長の十河孝男氏による特別講話「感動のオンリーワン企業を目指して」。現在は介護シューズの市場シェア五五パーセント(数量ベース)を誇る同社も、そこに至るまでの道程は苦闘の連続であったことが示されました。また、同社に寄せられた、二万通を超える顧客からのお礼状やメッセージの中から感動のエピソードが紹介され、事業を工夫すれば人々を救う大きな力になるのだと、改めて認識しました。
第一回がオンライン方式の開催であったことから、塾生同士、初めて顔を合わせましたが、議論も活発に行なわれ、充実した二日間となりました。