「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2014年7月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助塾 第7期 第1回
テーマ:志を立てる~経営理念の確立と浸透
二月二十一日、二十二日に、一五名の新しい塾生をお迎えして、第七期の第一回が開催されました。初日は自己(自社)紹介から。「本記事を読んで受講を決心した」という熱心な塾生の方もおられました。
その後、塾長の松下正幸が開塾を宣言し、あいさつ。初日の緊張感が漂うなかユーモアを交えた話で場を和ませる一方、「これまで当塾にご参加された方は皆様、修了時には顔つきが変わっています」と述べ、塾生の一年後の姿に大いに期待していることを強調しました。
続いて、弊社松下理念研究部長・渡邊祐介による講義「松下幸之助 志の軌跡」。松下幸之助がいかなる時代環境・人間関係のもとでどのような志を立ててきたのか、解説がなされました。
二日目の午前は、弊社常務・佐藤悌二郎の講義「松下幸之助の経営理念について」。松下幸之助のいわゆる経営哲学について、キーコンセプトとその実践例が紹介されました。
また午後には、日本テレネット取締役相談役の佐久間曻二氏による恒例の特別講話がありました。タイトルは「まず経営理念を仕入れて頂きなさい」。松下電器(現パナソニック)社員としてドイツに派遣された一九六〇年代、ヨーロッパで販売網を築けと指令されたが、肝心の商品の開発がまだ先。「売るものがない」と途方に暮れていると、「松下電器の経営理念がある」と松下幸之助に言われ、その普及に努力された話など、エピソードが満載。塾生からも活発な質問があり、質疑応答の時間が足りないほどでした。