松下幸之助用語
部下が偉く見える
用語解説
松下幸之助は「経営がうまい」「人使いがうまい」といわれ、“経営の神様”と呼ばれていた。しかし、本人は「とくに秘訣などなく、当たり前のことを当たり前にやっているだけ」という認識だった。
ただ一つ思い当たることとして、「私には部下がみんな自分より偉く見える。どの一人をとってみても、自分より学問がある、才能があるというように立派に見えます」といっている。社長として部下を叱責しても、それは職責においてやっていること。内心では「この人は自分より偉いと思っている」というわけだ。そこに、学問も乏しく身体も弱く、一般的に見ればハンディを背負っての出発だった松下幸之助の人使いの一つの原点があったといえよう。