松下幸之助用語
長所を見る
用語解説
人間には他人の短所を見るタイプと長所を見るタイプがある。松下幸之助は、経営者として短所を中心に人を見ていると、「この男はこういう点がだめだ、と頭が痛くなってくる」という。事実、短所ばかりを見れば、誰も彼もが物足りなく感じられ、いきおい使うときにも躊躇が生まれる。
また、部下にしても、短所ばかりを見られれば、面白くない。では、松下幸之助はどのようにしてきたのか。「どちらかというと、長所のほうに七分目をやって、短所のほうは三分しか見ないというような傾向だった」という。長所のほうに多く目をやれば、その長所に従って人の活かし方も浮かんでくるというのだ。長所と短所を見るバランスこそ大切だということだ。