松下幸之助用語
対立しつつ調和する
用語解説
「考えてみれば、この宇宙のいっさいのものはすべて対立しつつ調和している。それぞれのものがそれぞれの個性、特質をもって、いわば自己を主張し合っている」
たしかに月と太陽、山と川、男と女……これらはすべて対立していると考えられる。しかし、ただ対立しているのではない。対立しながらもお互いに調和し合って、この大自然は生成発展し、秩序を保っている。したがって、「対立と調和は、いわば一つの自然の理法であり、社会のあるべき姿だ」と松下幸之助はいうのである。
対立だけでは混乱が生じる。調和だけでは発展はない。対立しつつ調和するところに、初めてそれぞれの個性、特質が活きて生成発展が生まれるのである。