松下幸之助用語

人間は万物の王者

 

用語解説

 人間については、過去いろいろな見方がされているが、松下幸之助は「人間は万物の王者ともいうべき崇高にして偉大な存在である」といっている。「生成発展という自然の理法にしたがって、人間自らを生かし、また万物を活用しつつ、共同生活を限りなく発展させていくことができる、そういう天与の本質をもっているのが人間だ」というのである。
 松下幸之助は“人間は王者”といっているが、たんに自己の欲望や感情によって恣意的に万物を支配するというのではない。人間には本来、天地自然の理に従いつついつくしみと公正な心をもって一切を活かしていく責務がある。その責務を果たすという意味において「王者」たり得る存在だというのである。