松下幸之助用語

錦の御旗をもつ

 

用語解説

 松下幸之助は、“正しいことはこれだ”という信念、正義感があるところに人を動かす説得力が生まれてくるといっている。「正義感をもつということは、言い換えれば“錦の御旗”をもつということである。人間は錦の御旗をもてたときに、ほんとうに強い勇気なり力が湧いてくるものだ。それが人を動かす原動力になる」というわけだ。

 ならば、その信念や正義感を獲得するにはどうすればよいのか。それは「日々の仕事に真剣に取り組むことだ」という。

 「仕事に打ち込まないから確信がない。確信がないからゴマカシが入る。ゴマカシでは説得はできない。説得できないからやる気も湧かず打ち込めない」

 この悪循環こそが問題であると指摘している。