松下幸之助用語

できないでは、できない

 

用語解説

 「いい技術者ほど、できないという理論を知っている」というフォードの言葉がある。この言葉に関連して、松下幸之助は「“インテリの弱さ”という言葉があるが、なまじっか知識があるために、それにとらわれ、それはできないとか、どう考えてもムリだと思い込んでしまって、なかなか実行に移さないという一面をいったものだと思う、しかし“窮すれば通ず”という言葉もある。できないと思っていたものでも、常識や既存の知識にとらわれず、素直に物事を見直してみると、思いもかけなかった解決法が生まれてくるものだ」という。
 松下幸之助にとっては、学問の乏しさも、先入観にとらわれず物事の本質を見極めることに役立っていたのである。