松下幸之助用語

熱意は磁石

 

用語解説

 「いかに才能があり知識があっても、熱意の乏しい人は絵にかいた餅に等しい」と松下幸之助はいう。
 「反対に、少々知識に乏しく、才能に乏しいところがあっても、一生懸命というか、強い熱意があれば、そこから次々とものが生まれてきます。その人自身が生まなくても、その姿を見て思わぬ援助、目に見えない加勢というものが自然に生まれてきます」

 つまり、熱意さえあれば、周囲の人間はその姿に動かされる。そして結果的に、その人をして仕事を遂行させるというような形が生じてくるというのである。
 「その姿は、あたかも磁石が周囲の鉄粉を引きつけるように、熱心さが周囲の人を引きつけ、周囲の情勢をも動かしていくと思うのです」