「松下幸之助経営塾」は、経営者を対象にした松下幸之助の経営哲学を学ぶための公開セミナーです。2017年9月に開催された同塾の研修風景の一端をご紹介します。
【塾生通信 日に新た】松下幸之助経営塾 第15期 第1回
志と理念の重要性を再認識
第十五期が九月二十二日、二十三日に始まりました。第一回のテーマは「志を立てる~経営理念の確立と浸透~」。
塾生の自己紹介に続き、当塾塾長・松下正幸が開塾のあいさつ。その後、弊社経営理念研究本部・本部次長の渡邊祐介が最初の講義「松下幸之助 志の軌跡」を行ないました。
二日目は、塾生による前日の振り返りを受け、松村アドバイザーが経営者には覚悟と責任が問われるとコメント。次いで、佐藤悌二郎主幹講師が「松下幸之助の経営理念について」をテーマに講義をしました。
午後からは、かつて松下電器(現パナソニック)副社長やWOWOW社長を務め、『イノベーションは「3+7の物語」で成功する――松下幸之助から学んだ経営のコツ』(弊社刊)の著者でもある、ぴあ社外取締役の佐久間曻二氏による特別講話「経営理念を日々の活動に生かすことこそが与えられた使命」。
一九六九年に旧西ドイツに赴任していた時、商品が開発中で販売できずにいると、松下幸之助から「松下電器の経営理念を売ってほしい」と言われ、欧州で理念の伝道師たらんと志したエピソードから、一九九三年に当時巨額の累積赤字で経営が傾きかけていたWOWOWの社長に請われて就任し、三年目で黒字化を果たした話まで、話題が多岐に及びました。なかでもWOWOWの官僚的体質と闘い、経営理念の策定と浸透に奮闘し、風土変革を遂げていく話には、感動したという声が塾生からあがりました。
最後は経営の目的に関するグループ討議。活発な意見交換のあと松村アドバイザーが議論を総括し、充実した第一回となりました。
◆『衆知』2017.11-12より
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