Q62:次の3つの松下電器製品を、販売された順番に並べ替えてください。

(1)二灯用差込みプラグ

(2)アタッチメントプラグ

(3)キーソケット

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解答&解説コラム

 (2)→(1)→(3)が正解です。

 

 幸之助は、大正7(1918)年3月7日、工場を大開町に移転し、松下電気器具製作所を開業しました。そこで最初に取り掛かったのが、(2)のアタッチメントプラグ(アタチン)の改良です。新しく開発したアタチンは、古電球の口金を応用したモダンなもので、値段が他より3割も安かったため売れ行きは好調、配達が遅れるとお得意先のほうから取りにくるほどでした。創業時のメンバー3人で毎日夜12時まで夜業をしても注文に応じきれなくなり、初めて4、5名の従業員を雇い入れて製作にあたりました。

 

 (1)の二灯用差込みプラグは、同年、アタチンの次に発売されました。当時、二灯用差込みプラグはすでに便利な製品として人気があったものの、品質的にはまだ不十分な点がありました。そこで幸之助は改良を加えて実用新案を取り、一般より3割から5割も安い価格で売り出したところ、アタチンにも増して好評を博したのです。この年の暮れには、従業員は20名を超えました。

 

 (3)のキーソケットの製造は、昭和4(1929)年のこと。トップメーカーである東京電気の製品と同格の一流品として市場に出すことができました。この年、従業員は500名近くになっています。