Q1:この幸之助の言葉の○○に当てはまるのは?
「最善の上にさらに○○というものがある」
(1)完全
(2)理想
(3)最善
解答&解説コラム
(3)が正解です。幸之助ファンはすぐにわかる問題でしょう。
昭和50年代、幸之助が松下電器(現パナソニック)の相談役だったころのこと。会議に列席した社員に語りかけるなかでこう言ったのです。このとき、幸之助は自分宛に送られてきた販売店主からの手紙を社員に代読させています。あわせて手紙で指摘されている会社の問題点を、社員それぞれが、会社の代表として聞き、その是非を自ら考え、解釈してほしいと要望します。
そして、自身の見解を語りはじめました。当社はいまも最善を尽くしているつもりである。けれども最善の上にさらに最善がある、限りなく上には上があると考えるべきではないか。なにか訴えがあるたびに、素直に耳を傾け、考え直し、改めるべきは改めて、永遠に最善を目指していくことが必要なのではないか、と述べたのです。
ともに働き、ともに栄え、ともに社会の繁栄に尽くしていこう――そうした心根と限りない向上心が、幸之助にこの言葉を言わせたのでしょう。