Q104:幸之助の以下のエピソードで当てはまるものは?

昭和40(1965)年ごろ、松下電器でラジオつきレコードプレーヤーが開発されたときのこと。担当者が1号機を持参した際に、幸之助がとった行動とは?

(1)その場でプレーヤーを買い取った

(2)ライバル他社のプレーヤーを出してきて説明を求めた

(3)プレーヤーを見るなり担当者を厳しく叱った

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解答&解説コラム

 (1)が正解です。

 ラジオつきレコードプレーヤーの開発を担当した工場長と製造課長が製品を見てもらうため、本社の幸之助のもとを訪れました。幸之助はプレーヤーを振ってみたり触ったり、真剣な面持ちで吟味すると、「よくできてるな。いくらつくるんや」と尋ねました。「3万台つくろうと思っております」と製造課長が答えたところ、幸之助は言いました。「きみ、10万台は売れるよ」。
 さらに「これ1台、わし買うわ。いくらや、ちょっと安うしてや」と、1万円札を差し出したのです。1号機が幸之助に買い取られたことが社員たちの励みとなり、日本国内はもとより世界各国で積極的に売り出された結果、予想をはるかに超える20万台のヒット商品となりました。