Q39:人間道の3つの柱「容認・処遇・礼」のほかに、幸之助が補足したもう1つの大切な柱とは?

 (1)衆知を集める

 (2)志を高める

 (3)魂を清める

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解答&解説コラム

 (1)の「衆知を集める」が正解です。お互い人間が万物の王者として踏み行うべき「人間道」を歩むうえで、「容認・処遇・礼」の3本柱を堅持するとともに、衆知を集めることが大切だと幸之助は述べました。


 個々の知恵を超え、多くの人々の知恵が融合調和された衆知を生かすよう努める。同時代だけでなく、過去の衆知の累積に学ぶべく学問的研鑽を積む。そうすればお互いの判断力が高まり、是非善悪がさらに明らかになって、いっさいを容認し、適切に処置、処遇するという人間道の歩みがより的確に、より正しくなっていくというのです。


 そしてお互いがこうした行き方を実行し、共同生活の向上発展を生みだすために決して忘れてはならないことがあります。それは、人間道の実践は一人ひとりの問題であり、これこそ人間として歩むべき道であるという自覚のもと、個々人の「人間道を実践するのだ」という強い意志、意識革命が必要になると幸之助が説いていることです。